夜勤なしで働ける職場
少し前まで、看護師の働き方といえば日勤・夜勤の両方があることが当たり前でしたので、夜勤なしで働ける職場への転職など難しいと思っている方も多いでしょう。しかし、近年の高齢化やワークライフバランスという概念の浸透によって、夜勤なしでも看護師を続けられる職場が増えてきています。
入院設備のないクリニック・小規模な病院(診療所)
入院設備がなく外来診察しか受け付けていない病院は、夜間看護の必要がありませんので夜勤なしで働くことができます。皮膚科・小児科・耳鼻科など、専門科の病院(クリニック)などは基本的には外来診察のみとなりますので、この場合が多いです。また、街中や住宅街にあるような小さな病院(診療所)も入院設備がなく、さらに土日休診のところも多いので、家庭やプライベートを重視したい方にはおすすめです。
小規模な病院・クリニックは勤務する人間(医師も含め)が少ないため、大きな病院と比べて幅広い業務をこなす必要がある可能性もあります。例えば、簡単な経理処理や書類整理といった仕事をする場合もあります。しかし、一人の患者さんと接する時間も増え、地域に密着した看護も可能になりますので、新たな看護師としてのやりがいを感じられる事も多いでしょう。
訪問介護・老人ホーム・デイサービスなど
近年、高齢化はますます進行してして、老人ホーム・デイサービスなどの高齢者向けサービスや訪問介護などの介護サービスの市場は年々大きくなってきています。これらの施設は利用者の衛生管理や体調管理を行う看護師を必要としているため、その求人案件も増加傾向にあります。
このような施設は基本的に夜勤がなく、また残業もほとんどありません。宿泊型老人ホームの場合は夜勤があるところもありますが、利用者は決して病人ではありませんので、常に神経を張り詰めていることはないでしょう。
基本的な仕事内容は病院で行うような看護ではなく、利用者の疾病予防などになります。また、利用者の心のケアというのも重要になってきますので、話をしっかり聞いて安心させてあげられるようなコミュニケーションスキルが大切になってきます。
民間企業
近年では従業員の健康管理に力を入れ、社内医務室などを設置する企業も増えてきています。このようにな民間企業の医務室などで、看護師資格を生かして勤務する看護師を「企業看護師」などと言います。企業看護師は、その企業の一従業員として勤務します。そのため、基本的には定時に業務が終了し夜勤はなく、土日も休みになります。
仕事の内容としては、具合が悪くなったり怪我をした従業員の看護ももちろんあるのですが、それよりは従業員の健康管理などが主なところとなります。例えば、冬などは社内トイレに消毒用アルコールを用意したり、夏は食中毒予防を促したりなどです。
企業看護師のいる企業は大きな会社が多く、福利厚生もしっかりしているため、求人としては人気の案件になります。企業側も求人情報を看護師転職サイトの非公開求人として募集していることが多いので、企業看護師を希望するのであれば、まず看護師転職サイトに登録することをおすすめします。
夜勤は夜勤専従看護師がおこなう病院
入院施設があっても、夜勤は夜勤専従の看護師が行うため、夜勤なしで働くことができる病院もあります。病院で病棟勤務で働いていれば経験も積めるし看護技術も磨くことができます。育児などで一時的に夜勤のみを希望するが、育児が終われば再びキャリアアップを図りたい方にはおすすめの職場です。
しかし、このような職場はやはり人気があり、さらに公開求人情報にひとつひとつ目を通して自力で探すのは非常に骨の折れる作業です。時間を無駄にせず求人を探すのであれば、看護師転職サイトに登録してエージェントの協力してもらったほうが効率的だといえるでしょう。