看護師が夜勤なしで働くためには
少し前までは、看護師は日勤も夜勤もこなし、土日も関係なく働くのが当たり前というような風潮がありました。現在でも、求人の件数としては交代勤務制の求人がやはり多いのですが、以前と比べると夜勤なしで働ける求人というのが増加してきています。夜勤なし求人が増えてきている背景としてまずあるのが、「看護師の慢性的人手不足」と「病院側の医療事故の防止」です。
看護師の人手不足の現状は皆さんがよくご存じだと思います。体力的にも精神的にも負荷が大きい看護師の仕事は、他の仕事と比べても圧倒的に離職率が高いのです。新卒に限っていうと、一年目で新卒看護師の約9%は退職してしまっている現状です。
離職者が多いと現場は残った看護師で回すことになり、一人一人の負担が大きくなります。そうなったときに怖いのが、疲労によって集中力を欠いた時に起こる医療事故の危険性です。また、疲労やストレスの蓄積によって鬱病になる看護師も出てきています。
これら問題を解決するために、なるべく看護師の負担を小さくできる働き方のひとつとして、夜勤なしで働ける雇用形態を用意する病院が増えています。
また、近年の高齢化や健康志向の高まりも、夜勤なしで働ける看護師求人が増えている要因です。高齢化が進み、老人ホームや介護施設の数は年々増えてきています。また社員の健康管理に配慮するため、社内に医務室を設置する企業もあります。こういった施設は常勤の看護師人材を欲しており、基本的には夜勤がありません。
以上のように看護師の働き方は働ける場所は以前と比べて多様化してきています。ですので、病院や病院以外でも看護師が夜勤なしで活躍できる職場が増えてきているのです。
夜勤なしの求人は看護師転職サイトで見つかる!
夜勤なしで働ける看護師の求人は増加傾向にありますが、だからといってそのような職場で働くことが容易になったわけではありません。夜勤なしで働きたい看護師はたくさんいて、それらは人気求人となりますので、まずそのような求人枠を見つけることに苦労をします。そもそも採用をする側も、応募者が殺到して対応ができなくならないよう、看護師転職サイトの登録者のみに求人情報を公開していることが少なくありません。夜勤なしで働ける求人を逃さず応募するには、複数の看護師転職サイトに登録をしておく必要があります。
また、運よく応募ができた場合でも、面接を通過するためには入念な準備が必要です。採用をする側も転職者の志望動機を受けて適切な人材を優先的に採用します。例えば、病院であれば「育児と仕事を両立させて看護師を続けたい」、介護施設であれば「今後の日本の高齢化を支えたい」などです。転職を希望するにあたり、まっとうな動機を用意しておかなければいけません。単に「友達と遊ぶ時間がないから」では、いくら看護師が不足しているとはいえ採用は見送りになります。
その点においても看護師転職サイトを利用していれば安心です。看護師転職サイトに登録すると、「エージェント」という、転職希望者をサポートする担当者がつきます。エージェントはあなたの希望にマッチした夜勤なしで働ける求人を紹介してくれるとともに、応募書類の書き方や面接対策などまでアドバイスしてくれます。登録から採用が決まった場合も、サポートを受ける場合も、手数料等は一切かかりませんので、一度看護師転職サイトに登録して相談してみるとよいでしょう。